“ふろふき大根”はなぜ“ふろふき”?

冬になるとおいしくなる大根は、生で食べたり煮物にしたりといろいろな
調理方法があります。
コンビニのおでんでは大根が大人気だそうですが、家庭でもおでんに大根は
欠かせません。熱いふろふき大根に練り味噌をつけて、ふうふうしながら
食べるのもおいしいですよね。

ふろふき大根は漢字で書くと“風呂吹大根”と書きますが、なぜ“風呂吹”なの
でしょう。

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江戸時代の書物からは、伊勢地方では熱い蒸し風呂が好まれ、垢をとるのに
身体にふうふうと息を吹きかけていたそうです。その様子と熱い大根をふう
ふうと息を吹きかけて食べる様子が似ていたので、“風呂吹大根”と呼ばれる
ようになったそうです。
この他には、漆職人が冬になると漆の乾きが悪く困っていたところ、ある僧
から大根の茹で汁で風呂(作業場)に霧を吹いて乾かすと良いと教えられ、試して
みると効果があったそうです。そして、茹でた余りの大量の大根を「風呂を
吹いた大根」として近所に配り、喜ばれたことからとする説もあります。

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大根の部分にはそれぞれ適した利用方法があります。

葉の部分…汁物、炒め物、和え物、菜飯など
葉に近い上部…甘味を生かして、含め煮、おでん、ぶり大根など
中央部分…ふろふき大根、サラダ、みそ汁など
しっぽに近い下部…辛みを生かして、大根おろしなど
むいた皮…きんぴら、炒め物、みそ汁など

大根1本を上手に使いきって、おいしく食べて下さい。



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