おせち料理
伊達巻の意味、作り方
あけましておめでとうございます。
本年の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年もおせち料理を楽しんでいらっしゃるでしょうか。今回のコラムのテーマは、おせち料理の重詰めや口取り肴、麺類の具、伊達巻ずしに用いられている「伊達巻」。
口取り肴とは、最初に出される酒の肴の事で、かつては、こんぶ、のしアワビ、かち栗などの祝儀の肴でした。後に海や山、里のものを盛り合わせるようになり、きんとん、かまぼこ、伊達巻や寄せものなどの甘いものが用いられ、そしておせち料理に用いられるようになりました。
●伊達巻の由来
おせち料理としてのいわれは、伊達巻の形が、書物や絵画の「巻物」に似ていることから、学問につながり「学業の成就や文化の発展」を願っています。
名前の由来は、渦巻き状に巻いた形が、「女性が着物の着崩れを防ぐために帯の下にしめる、幅の狭い帯(=伊達巻)」に似ているから、または、「派手、粋である、見栄を張る」などという意味の「伊達」から派手な卵焼きという意味で名づけられた、など諸説あります。
●伊達巻の作り方
伊達巻は、卵焼きの一種で、かまぼこの製造時にでる大量の卵黄を利用して、作られたのだそうです。伊達巻卵とも言われます。
白身魚のすり身に卵や卵黄を加えてよくすり混ぜ、だし汁、砂糖、みりんなどで調味し、卵焼き器で四角く焼き、巻きすや鬼すだれで巻いて形を整えて、冷めてから切ります。山芋を加えるとふわふわに仕上がります。
味付けは、関東は関西より甘めです。伊達巻の仲間には、カステラかまぼこ、梅型に入れて焼いた梅焼きなどがあり、主に関西で用いられます。
ご家庭では、はんぺんを使用してフライパンで焼き、四角に切りクッキングシートなどで巻いても作ることができます。手作りなら、甘み、塩味などの加減ができるので、ご家族のお好みの味付けに仕上がりますので、ぜひチャレンジして作ってみてくださいね。