腐っていないのになぜ豆腐?

残暑が続きますが、秋が待ち遠しいですね。夏に大活躍した冷たい“冷やっこ”は、おかずとしても、ビールなどのお供にもとてもおいしいですね。料理を作る主婦にとっても火を使わずに済むので、とても助かる一品です。
 豆腐とは、なぜ腐っていないのに“腐”という字が使われているのでしょうか?

中国では、脂肪の分離が不完全な牛乳のたんぱく質を乳酸発酵させたヨーグルト状のものを“乳腐”といい、大豆をすりつぶしてにがりを加えて沈殿凝固させる豆腐の作り方が“乳腐”と似ているから、“豆腐”と呼ばれるようになった言われています。
 また、中国では液体と固体の中間的な物に“腐”の文字を使っています。つまり、豆腐は豆の組織が崩れてぼろぼろになり、やわらかく固まったものという意味になるようです。
 日本では、“腐”の字は腐敗など腐るイメージが強いため、“豆富”と書かれていることもあります。

 ちなみに冷やっこのやっこは、“やっこさん”の着物の紋が豆腐と似ていることから、豆腐を“やっこ豆腐”と言い、冷たくひやしたやっこ豆腐なので“冷やっこ”と呼ぶようになったそうです。



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