お祝い事と赤飯

今年は梅の開花が遅いなと思っていましたが、
だいぶ桜のつぼみが大きくなり、先端がピンク色になってきました。
風は冷たくても、一日一日春になっているのですね。
春は卒業式や入学式などおめでたい行事がたくさんあり、
皆さん赤飯を用意してお祝いするのではないでしょうか。

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赤飯とは、もち米を小豆またはささげを煮た煮汁に浸して、
せいろなどの蒸し器で蒸した赤い飯をいいます。
古代の米は赤米であったため、白米を食べるようになってからも
伝統を守って、小豆などの茹で汁で赤く染めたようです。
赤い色は邪気をはらい、厄除けの力があると信じられていたため、
お祝い事には赤い色のものを使います。
ご祝儀袋の水引も紅白ですよね。

小豆ではなくささげを使うようになったのは、小豆は“胴切れ”といって
皮がやぶれやすいため、武士社会では“切腹”につながるとして、
皮がやぶれにくいささげを使うようになりました。

ごま塩は、赤米ではなく白いもち米を赤く染めて作ったことを、
“ごまかす”ためであったとか・・・。
通常は黒ごまを使うことが多いと思いますが、黒色は不祝儀に
使われるため、お祝いには白色の白ごまを使う場合もあります。
南天の葉を添えるのは、「難を転じる」という縁起かつぎです。

赤飯の作り方はそんなに難しくありません。
ぜひ、手作りでお祝いをしてみてください。
豆からの自然な優しい色と香りで、炊きたては特においしいですよ。

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赤 飯 の 作 り 方( 蒸 し 器 で の 作 り 方 )
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■材料(5人分位)
 ・もち米 ……………….. 500g
 ・ささげ …………………. 50g
 ・白ごま ………… 大さじ1/2
 ・塩 ………………. 大さじ1/2  

■作り方
 ① ささげを4倍位の水で茹でて、静かに沸騰させて澄んだ赤色のついた茹で汁を、
   ボールなどにとって冷ましておく。豆はさらに水を加えて固めに茹でる。
 ② もち米を洗って、ささげの茹で汁と米が浸る程度まで水を加えて、一晩浸す。
 ③ もち米の水を切る。浸しておいた水は捨てずにとっておく。
 ④ 蒸し器にふきんを敷き、③のもち米と茹でたささげを入れて40分位蒸す。
   途中で③でとっておいた浸し水を全体に10分おきに振りかけて (打水)、
   好みの固さに仕上げる。
 ⑤ ごまを煎り、煎れたら塩を加えてさらさらになったら、器にとる。

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炊 飯 器 で 作 る 赤 飯
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■材料(5人分位)
 ・もち米 ……………….. 350g
 ・うるち米 ……………. 140g
 ・ささげ …………………. 50g
 ・ささげの茹で汁+水
   ……………….. 炊飯器のおこわの目盛りまで、または白飯より約20%減
 ・白ごま ………… 大さじ1/2
 ・塩 ………………. 大さじ1/2

■作り方
 ① ささげを4倍位の水で茹でて、静かに沸騰させて澄んだ赤色のついた茹で汁を、
   ボールなどにとって冷ましておく。豆はさらに水を加えて固めに茹でる。
 ② 米を洗ってざるにあげて、30分位おく。
 ③ ②の米を炊飯器に入れ、①の小豆をのせて、水加減(ささげの茹で汁+水)を
   して炊く。
 ④ ごまを煎り、煎れたら塩を加えてさらさらになったら、器にとる。

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