花だけではなく、蓮はまるごと食べることができます

東京ではお盆が近づき、あちらこちらから、蓮の花が咲き始めたという情報が届き始めました。泥水の中から伸びた茎の先に、早朝、気品のある花を咲かせる蓮の姿は、とても美しいですね。
蓮は食べられる部分が多く、さまざまな料理に利用されています。
皆さんが食材として使う蓮根は、蓮の地下茎です。
おせち料理には蓮根が使われますが、その由来は、穴が開いていることから「先を見通せる」という縁起を担いでいるためです。実はこの穴は、空気を地下まで送り、泥の中でも呼吸ができるようにする役割があります。植物の巧みな仕組みには驚かされます。
そろそろ新蓮根が店頭に並び始まるころです。生のまま薄切りにしてサラダなどにすると、軟らかくてシャキシャキとした食感が味わえます。茎も筋を取るのがひと手間ですが、色よく仕上げる日本料理の調理法の「青煮」にするとこの時期ならではの涼しげな煮物になります。蓮の実は中国料理や薬膳に使われ、アジア圏では蓮茶として花や葉、種子などを利用し、蓮の葉でご飯や肉を包んで蒸す料理もあります。また、料理を盛り付ける器代わりとして利用されることもあります。
蓮の花は明け方から開き始め、午後になると閉じて、3~4日で散ってしまいます。少し早起きをして蓮池を訪れると、暑さを忘れるような静かな時間に出会えるかもしれません。
そして、蓮を使った涼しげな料理を味わいながら、暑さをしばし忘れてみてはいかがでしょうか。

