レタスとチシャ、どう違う?

レタスとチシャ、どう違う?

夏のサラダなどに欠かせないレタスが最盛期を迎え、みずみずしい姿で店頭に並んでいます。学生時代、食品成分表に「レタス」は載っておらず、「チシャ」で引いていたのを思い出し、チシャとはどのようなレタスなのか調べてみました。

チシャとレタスを調べてみると、別の食材であることがわかりました。
日本では、萵苣(ちしゃ)は中国から伝来した薬草や食用野草の一つでした。主に葉を食べる種類で、現在の「リーフレタス」や「エンダイブ」に近い形状だったようです。
私たちがイメージする結球したレタスは、江戸時代末期または明治初期に、オランダや中国を経由して日本に伝わりました。
戦後、アメリカの食文化の影響で玉レタスの本格的な栽培が始まりました。暑さに弱いレタスの特性から、日本では1960〜70年代にかけて、夏場でも涼しい高地での栽培が発展しました。
この頃から、「チシャ」は古称・方言として扱われるようになり、一般的には「レタス」が主流となりました。

今では、家庭でもよく使われている一般的な玉レタスをはじめ、非結球レタスには、サラダ菜や、シーザーサラダによく使われるロメインレタス、葉先が赤紫色で見た目がきれいで柔らかい食感のサニーレタス、クセが少なく食べやすいグリーンリーフレタス、焼き肉と一緒に食べられるサンチュなど、さまざまな種類があります。

今年も猛暑が予想されています。みずみずしいレタスなどの夏野菜をたっぷりと食べて、こまめに水分補給を心がけましょう。



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